ホーム > 詩人の部屋 > チェシャ猫の部屋 > キンモクセイの思ひ > 投票

チェシャ猫の部屋  〜 「キンモクセイの思ひ」への投 票 〜

  • チェシャ猫さんの「キンモクセイの思ひ」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[5036] キンモクセイの思ひ

詩人:チェシャ猫

ほんのこないだまでは
キミと手を重ねて歩いたこの道
新緑の木々達はすっかりと衣替えを終えて
ボクの寂しさにそっと後押しをする

なにかが足りなかったわけじゃなかった
ましてや気に入らない所があったわけでもなかった
昔、オレがホレた女がこんなことを言っていた
「貴方が好きだから付き合いたくない」
あの時のオレにその言葉は難しすぎて
わかったふりして心のどっかに閉まってた

随分時間がかかってしまったけでど
今ならその意味がわかる気がする
満たされすぎていて怖い
いつかすべて
泡のように消えてしまうんじゃないかって・・・

自分勝手だって思うかもしれない
酷い男だって思われるかもしれない
ボクはそれでもかまわない
この先、キミにもっと深い傷を刻んでしまうくらいなら

風に吹かれ漂うキンモクセイの薫りにつつまれて
この道をまたたった一人で歩き出す
カサカサとゆれる落ち葉の音を聞き
捨てたものの大きさに気づく・・・

2003/10/17 (Fri)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -