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[154239] 壊れたパレット、漏れた歌

詩人:剛田奇作

小学生の時初めてひとりで電車に乗った

その時無くした切符が オークションにかけられていた

触れなかった花びらを

誰かは蹴散らしている


カレンダーの赤丸が
林檎と関係ないのと一緒でさ


物干しざおに釣られたアルバムに


白々しい静電気が起こった


マフィアのボスに着払いで
肉球写真集を送ったら


今のうちにおやつを作ろう


毛布は嫌いだから
タオルケットでホットケーキを蒸しあげて


足の爪がむずむずしてる
一人歩きしたがって

君に剥がされるのを
まってるのさ


天使より悪魔に憧れる、君の左腕に


触れなかった花びらに
小さな名前をつけて


言葉で触れた
ズルい悪魔


カントリーグッズ 全然似合ってないの






2010/03/16 (Tue)
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