ホーム > 詩人の部屋 > 三歩の部屋 > > 投票

三歩の部屋  〜 「夜」への投 票 〜

  • 三歩さんの「」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[91463] 

詩人:三歩

街の明かりが溶け始めた頃

僕は暗闇に追いつけなくって

どうやって家に帰ろうか

いつもそればかりを

考えてしまう



飲み歩くサラリーマンの群れは

きっと 今日で一番の笑顔と饒舌で

僕の背中を後押しし

歩幅を大きくさせる


「やっとみつけた」


バスストップにしがみつく


街の明かりは

星のない夜空ばかりを強調して

それでもつぶやく


「今日の日よ、
     
    永遠にさよなら」


明日を探すのにも

昨日を振り返るのにも

今日という一日が

あまりにいつも未完成で



僕はまだ

そのどちらのタイミングさえも

掴みきれずに

分かったような顔して

歯磨きしながら

今日も生きてる


2006/12/16 (Sat)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -