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[164379] 自分なりの光を

詩人:感動マニア。

私は一体誰なのか
何処へ向かえばいいのか

答えは心の中で揺らぐ

幸せの意味などとうに見失ってただ
昨晩(きのう)の女(ひと)の痴態(しぐさ)を思い出している


描いた夢も理想も遠く忘れて
仮のねぐらに居るみたいな日々を
もう何年重ねてきただろう


生きることの意味など
神様だって教えてはくれない


緩やかな下り坂を自転車で行くように
ゆっくりと ゆっくりと堕ちてきた


昔の彼女(とも)が高貴な家の姫にも見えて
夕暮れの街角 合わせる顔がなかった
振り向けば沈む夕日のように
思い出たちが揺らめいている
眩しく 美しく


まだ省みれば心も痛むけれど
いずれ何も感じなくなるだろう

でも まあいいではないか
いずれ戻れはしないし
たとえ戻れても同じようになるだろう
先へと進むしかないのだ


もう足元は真っ暗闇だけど
さらに暗闇へと進むしかないのだ
夜には星もあるだろう

夜明け前の空は 一段と暗いという
私は全身闇にくるまって朝を待とう
誰もが願う晴れ渡った朝でなくてもいい
曇り空でも雨降りでも


いつか自分なりの光を
見つけなくてはいけない

2011/01/17 (Mon)
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