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あいるの部屋  〜 「あいづち」への投 票 〜

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[95152] あいづち

詩人:あいる





誰かと誰かが仲直りする




君の唇を貸りる




心を含む
微弱な熱伝導




熱と一緒に奪われた中身






一人でいるとボクを感じる




鏡はいつでも



ひやりとしていて




手のひらに残る感覚は


しばらくボクを惚けさせる


鏡の中のボクと
眼が合って言われた





いい子
いい子は
疲れるだろ。




いつものことだ


こいつは
ろくなことを言わない






いつもどーりさ。






車のラヂオが
電波をあまり
キャッチしない




飛び飛びのノイズの中で
聞こえちゃった




またあいつが口を開いた




馬鹿なフリも
板についてきたな。

みんな信じきってるぜ。
誰よりも冷めてんだろ。





滑らかな悩みは
どかしずらい




渇いた唇は
会話の度に
血で滲み潤う
舌の上に生えた雑草


否定できない
感情が浮き彫り





泥棒の始まり


じゃあ終わりも
くるのかな?






一人でいるとき
ボクを探すんだ




鏡に言い返す




幸せの意味も
わかってきたんだろ。




鏡に言い聞かせる




何で泣いてんだ。




こんなにボクの手は温かい


血が通ってるから
なんだってよ。



alternate hammering
素敵なことだね


鏡に手を添える




鏡のボクが
笑って眼を逸らした


2007/02/01 (Thu)
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