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あいるの部屋  〜 「五月雨君色」への投 票 〜

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[96169] 五月雨君色

詩人:あいる




頻繁に流した涙だって
一つも軽くなかった





五月雨狂気色




半端な体感温度



溺れるにはまだ足りない



白黒
ハッキリつけよーよ


自らを否定的に過ごす






花びらを千切る表情


視線は指先に




其の先に







まつ毛がとても長く
針のようだから





今夜は
白濁の月が降るから





僕の腕の中に
時間を閉じ込めてあげる



たまには
ゆっくり泣いてもいーよ



二度寝から目覚める

ボクは



春の雨を懐かしむ


君を懐かしむ日も
来るんだろうか






明日降る雨は

ボクの狂心を掻きたてる




去った過ちが
過去と云うのなら


未来も過ちと呼んで
構わないから







見つからないけど
見つけたいの


この雨に

託したんじゃなくって

さよなら

壊れたんじゃなくて



放たれた生感帯
真っ青な夜空



手のひらから咲いた

不愉快モード




溺れたいのに
生まれた浮力



明日降る雨は
花びらを綺麗に落とした


君は可哀想と。


ポツリと。





また春がくるね


ボクが君を咲かせるよ




たまには
ゆっくり泣いてもいーよ


ボクの前で降る雨は



もうすっかり
春でした

2007/02/12 (Mon)
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