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[113040] だいだい乙女

詩人:あいる



目先に沸いて出る

夕暮れの憂鬱を
吸い込まないように


下ばかり向いて
こんにちまで





束縛するもの


その斜光の中に
初めて自由を見つけて



自由を求める歌には

刃向かえばネバーランド



かなしみが

ちらばっているなら

壊しににいくから




みんな
小さな願い事
量産型


ボクが
毎日出勤する
サンタクロースになる






視界の隅に映る

橙の月は

浅い夜を唄っているんだ




空を仰ぎすぎて倒れた





君は知ってる?

君が誰なのか






涙が人を
枯らしてしまうよ




始まりの次は終わりって

決めたのは誰?






真実の色は
脱ぎ捨てたままさ

遠ざかる




手はふらないよ








目の模様ですら
溶け出して


ありのままを
映していたのに




唐突に走り出したくなる
夕刻




世の中の摂理だとか

けちらして





目に映らないものだけを
信じたいんだ




堅苦しい
痛みを引きずって

それでも笑って



群れからはぐれずに
必死なのさ






君が誰なのかも


始まりも
終わりも





限りなく透明なまま





真っ直ぐに見上げたら

涙が零れないことを
知りました

2007/10/22 (Mon)
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