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[130601] 氷雨千里

詩人:あいる




欠陥が沸騰するのが
わかったろ
溜まりに溜まったドロドロ

でしゃばるなら
笑えるまで走って転ぶよ


手は差し出さないでね
きっと見失ってしまう





破るように少し掻き鳴らして、泣きそうになる

伝わってくれる?




いつだって爪が少し欠けてから

痛いってわかって


いつだって君が泣いてから
傷つけたってわかった

今弾いてたコードは?




欠陥はもう飛び越えて

向こう岸で1人
進まない時間と喧嘩する



伸びていく影は
縮まることを知らない


白黒写真でも
空が青いってわかったのは

わかったのは
眼が死んでなかったから


ここんとこ雨続きだ
いつになったら
正常が降ってくる?



氷雨が眼を貫いた微熱

傍観する光は
なんだか優しすぎる




2008/08/15 (Fri)
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