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[139699] オトトイは歌声

詩人:あいる




遠くの看板の文字が見えない


そうやってボクら
あたりまえのよう
有耶無耶になってく



水に延命処置を施そう
傷には消えない名前をつけよう



空の水槽で
光だけがしなって泳いでた


半月みたいな口して
笑ってみろって


やってみたら
唇の端っこが小さく切れて


強がりって棚に隠してた
滞納してきた涙たちを
君に返した



やっと少しわかったよ



君は朝焼けみたいな口で呟く
預けてくれてありがとう
分けてくれてありがとう




そうやってボクら
あたりまえのように




2009/02/10 (Tue)
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