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[169181] 幽霊の招待状

詩人:さみだれ

震える手で
ノックを三回
静かな町に響いた
幽霊は聞く
どちら様ですか
それは暗い満月の話で
誰も寝静まった頃の出会いで

マグカップに底はない
ずいぶん昔に抜けたらしい
何もないものを飲み干した
幽霊は楽しそうに
透明になって笑う
それは狂ったように
墓を間違えたように

凍える手で
明かりを消した
音がなくなり月は語りだす
幽霊もまた
暗がりに目立つから恥ずかしい
それは時間のない話で
誰も知らない昼の逢瀬

2011/06/23 (Thu)
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