詩人:さみだれ
このくらいの望遠鏡で
どれだけ多くの優しさが見える?
ちっぽけなものだって
笑ってるのは愚かな人なの?
ほんの一ミリずらしただけで
見る世界は大きく変わる
目新しいものがないんだって
飽きてしまうのは自殺志願なの?
あの輝きの表面を
撫でられる人でありたい
どれだけ冷たくされたとしても
触れ続けていたい
(アルファもベータも宇宙人も
元素、分子、超新星も
白色わい星も超巨星も
黄道もハップルもバルジも)
このくらいの望遠鏡で
優しさすべてが見られたら
あの輝きの表面を
撫でられる人になりたい
どれだけ熱くぶつかろうとも
触れ続ける