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[179687] ある生命体の朝

詩人:さみだれ

ある朝
それは目を開けて
白い靄の中に青を見つけた
やがて靄は晴れて
それは途方もない世界を見た
耳に触れる音の風
透き通る川のにおい
草花は話しかけるように揺れて
蝶がそれに答える
そんな途方もない世界
それは全身からわき上がる
何か雲に似たものを感じた
そしてそれは叫んだ
言葉もない
ただの声をそれは発した――





我々人類は
共存に固執する哀れな種だ
世界でひとりきりになったなら
私はどのようにして生きようか
生きていられるだろうか

2012/11/26 (Mon)
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