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[186696] 夕景

詩人:さみだれ

稲穂の揺れる小道を
手を引かれながら歩いた
君はもう忘れた
いつか抱いた心残りを
どうしてここは
変わらず今も静かに風を受けてる

思い出そうよ
君が転んだ後のことを
思い出そうよ
君が眠るまでどうしてたかを
目が覚めたときの気持ちを

橋の向こうで手を振る
涙を浮かべながら君が駆ける
だけどもう忘れた
いつか抱いた胸の熱さも
思い出せずに
変わった今を自然に受け入れてる
それなのに君はここで
立ち止まることだけ覚えて
影が遠く伸びて

思い出そうよ
君が喜んだ面影を今でも

2014/10/28 (Tue)
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