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[187038] パープルの手帳

詩人:さみだれ

覚えたことより
忘れたことの方が多くなり
私は
人間らしさを
なくしてしまいそうで
ふとした瞬間
肉塊となる
ここにあった心は
どうしたのだろう
せっかく
幸せとわかり合えたというのに
君の名を
もう二度と呼べない悲しみを
どこに放ったのだろう
私は何だったのだろう

風がそこにあるわけを
風は誇らしげに語る
そして悪戯に
私の意味について問う
ベージュの
しかし赤く巡る血肉の
動力炉をつつきながら
甘ったるい匂いをもって

私は
この星の記憶を
どれだけ奪っただろう
私は
この星に対し
どれだけの責任を押し付けただろう
その代償がこの様なのだから

(以下余白)

2014/12/10 (Wed)
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