ホーム > 詩人の部屋 > さみだれの部屋 > 錆色の声 > 投票

さみだれの部屋  〜 「錆色の声」への投 票 〜

  • さみだれさんの「錆色の声」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[195404] 錆色の声

詩人:さみだれ

私は叫んでいました
魂の奥底から
狂おしいほどの愛情を
しかし漏れ出るのはいつも
いつだって機械音のように
伝わるには程遠いものだったのです

戯れに躍る星を
羨ましくも悲しいと
窓辺に佇むガラクタは
思うだけに留めるしかなく

声が欲しいのです
願いを言葉にしたいと願い
あなたを引き止めるための手のような
追いつくだけの足のような
私は叫んでいましたか?
狂おしいほどの愛情を
それはきっと錆びた色をしていて
耳障りなほど軋んでいたでしょう
私は叫んでいました
今なお無様に
魂など知らぬままに

2019/02/11 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -