ホーム > 詩人の部屋 > 中村真生子の部屋 > 木に伝わる詩 > 投票

中村真生子の部屋  〜 「木に伝わる詩」への投 票 〜

  • 中村真生子さんの「木に伝わる詩」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[176931] 木に伝わる詩

詩人:中村真生子


人間が言うところの太古に

父と母は5人の子どもを産んだ。

母はすべてを与え

父はそれぞれを導いた。

人間が言うところの

時が流れている間

木はいつも詩っていた。

父と母のことを…。

けれど木は切り倒されて

詩を忘れた者たちは

きょうだいたちに刃を向けた。

直接的にあるいは間接的に。

残された木は詩う。

「父はひとり、母はひとり」と。

だれもが

母なる海と父なる太陽から

生まれたきょうだいなのだと。

伝え聴いた男は詩う。

東ティモールの森のそばで。

「父はひとり、母はひとり」と。

それ以上はなく

それ以下もないという

澄み切ったまなざしで…。

傍らで子どもたちが

笑ながらその詩を聴く…。


2012/06/25 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -