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[196610] 『パラフィンさえ消え』

詩人:梅宮

幽けき焔が消えたあと
その足跡を想う。

何でも知っていると
そう思っていたのは思い上がりで
僕はこんなにも貴女のことを知らず
知らなかった事にも気づけず
気づいた今、貴女は居ない。

幽けき焔が消えたあと
その足跡を想う。

先行きの伴連れに選んだ感情の
その一片を、推し量る事さえ僕には難しい。

ああ、なんと不甲斐ない。

幽けき焔が消えたあと
何を想えど貴女が還ることはない。
それでも愛していたと
それだけは。

どうか それだけは。

2020/05/09 (Sat)
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