ホーム > 詩人の部屋 > 梅宮の部屋 > 冬の夜 > 投票

梅宮の部屋  〜 「冬の夜」への投 票 〜

  • 梅宮さんの「冬の夜」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[197473] 冬の夜

詩人:梅宮

じょんがらの
音が夜の雪片に跳ねてこの耳に届くとき
その手はもう
次の音を弾いてゐる

寒空の月
何を観る その眼で
誰を弾く その指で

知らない香りが鼻腔に迷い込んで
出て往く宛もなく
ずっと私の中に残るのだ
残ってゐるのだ

憎い人
だけど 愛しい音

だから
知らないふりをしてあげる

嗚呼
なんて なんて莫迦な夫(ひと)だろう

でも ほら
じょんがらの 音が 綺麗だから

2022/05/14 (Sat)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -