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[150095] 一行詩集 _いっしんつむぎ_]

詩人:山崎 登重雄


恋愛とラジオ体操 / 背伸びで始め深呼吸で終る

コウノトリの誤配 / 早すぎた僕 倍速で生きる君

さよならインディアン / つかなきゃいけない嘘がある

日本の少子化対策 / 俺が理性を捨てればイケる

地球的規模の人口増加 / ゴム会社の陰謀かプロの仕業

人間観察 / 品定めって言えばいいのに

板ばさみ / 何かと誰かと結構せつなく

したじき / いつだってハートはペチャンコ

極悪非道 / 愛を失ったとき

駆けつけ三杯 / 君の今まで飲み干してから

イリュージョン / 隠したり出したり種も仕掛けもタップリとね

ハンドパワー / 触れることなく消えて

NOW! / 一瞬で魂を盗られあなたは勝ち誇る

神様はブレンダー / 巧妙に配合を変える だから似た人ばかり好きになる

俺は下戸なテイスター / 惚れっぽいのさ

恋愛プルーフ / 甘く薫り苦く走り辛く萌え強く哭く

ワイナリー志望 / 安定した温度と湿度で君よ眠れ

後遺症 / 言語野から大切な言葉たちが消えた

記憶障害 / 何か大きな心因性ショックを受けたようだ

ほかにも / 次の恋まで植物状態が続くだろう

鈍痛と断片 / 時折何かを思い出すらしく泣いている

恋愛 / 臆病だけど僕は志願兵であり続ける

いいんだよ / 喜怒哀楽とじっくり話し合ってみるんだ

サーキットの羊 / シグナルはいつだってオールグリーン

ウサギと咬め / 誰が信じただろう 勝因は挑戦をした勇気と忍耐

僕は弱いよ / でも決めたんだ僕だけは僕を信じていく

離婚 / 法が定める出稼ぎ 大切な人に変わりない

俺の子 / 似てるから恋愛させたくないんだ

でも俺の子 / 勝手に惚れていく でも経験が未来を拓く

彼女の憂鬱 / 何年後かに俺がふたり完成 辛いだろうね

予知能力 / 男は男でつるむよ 涙の意味を教えておく

彼女へ / 上手に恋をして生きて 心からありがとう

それぞれの荼毘のとき / 過去は過去 お互い涙で笑い流すだろうさ

恋路の果て / 幾つになっても忘れないで行こう当然の痛み

2009/11/17 (Tue)
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