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[48862] 花火の後

詩人:まろふに

真夏の夜空に大輪の花が咲く
鮮やかに光るたびに君の横顔照らす

浴衣のうなじがいつにも増してキレイで
言いかけた僕の言葉も響く音に消えていく

許されないことより自由の方が多いのに
ただ君に触れられないだけで こんなにも胸が苦しい

君の背中を抱きたい

蒸し暑い夏の夜が永遠に続くかと
思ったその時 君が振り向いた

花火に照らされて呟いた君の言葉も
繰り返し響いてくる音にかき消された

楽になれる道はいくらでもあるはずなのに
どうして僕はここに立ち尽くしている

花火はいつしか終わった

君の背中も見えない

2005/09/18 (Sun)
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