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[185058] 蒸気の誘惑

詩人:万田 海斗

かげろうが薄く、モヤが掛かった行く手

きのうのご飯が、胸に溜まる。


夜中にしたかった ションベンで、ぼうこうがヒクつく


「ハートは、ドロドロに液状化している」みたいだよ。

とどまるのが嫌なら、浮いて歩きなさい
オナカがすいたら食べたくなる。君はおしりを差し出させて、なめる仕草をしたっけ

見られた! 美麗な少女マンガのキューティー・ハニー
もう、もう、眠って休もう 昼間の揺りかごに飢えた
羊水に帰りたい赤ん坊。今では青鬼になっちゃって、


悔しがりを微笑みに変えるような、情けない屈服をする
揃えられたパウダーの一つでしか無いのだ 「僕らは奴隷です」

天国と名づけられたガラクタ地獄へ急ぐ人々の心を読み、
夏が来たことを告げる、そんな感涙の汗が素肌で描く恋路
パパパーッと消えたうわさ。まだ記憶に骨筋で血が通っているねぇ

2014/05/24 (Sat)
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