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[19362] キオク

詩人:凜一

とめどなく溢れていく君に
僕は
抱き続けた孤独さえ
忘れてしまいそうになった

ふたり肩を並べ
水面に揺れる朝焼けを見つめたあの日

君と僕が
確かに生きた時間を

どうか遠く離れても
忘れないでいて


時間という名の悪魔に脅されて
他の何かが変わっても
壊れても

君と僕だけは
変わらないでいて


夢現つに君の声
引き寄せられるのは
夢の中か
現実か

それすらも分からずに

確かなモノなんて

君を愛したキオクだけ

2004/10/27 (Wed)
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