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老女と口紅。の部屋  〜 「スローな歌で」への投 票 〜

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[12070] スローな歌で

詩人:老女と口紅。

地平線遥か遠く
星屑さえも見ている
グラスに夢見た
小さな想いと行こう
きっと行けるさ

お前と二人

抱き寄せるベッドの上で
小さな肩を抱けば
やわらかな髪の香りが
夢の中へ誘ってくれた

からめた指の
ぬくもりさえも‥

スローな歌で心を休め
二人で歩いたあの道
いつからか霧の中
君は影さえ薄く

両手を
延ばしても
延ばしても
風に溶けてゆくだけ

そんなお前が悲しくて‥

スローな歌で心を酔わせ
思い出すさ夕暮れの
君の悲しげな
横顔の意味を

涙が
止まらなくて
止まらなくて

見る物全てが
壊れて見えた



そうさ
あの日の二人は幻

あの日の二人は幻‥



2004/12/06 (Mon)
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