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[12116] シャボテンが笑うから

詩人:老女と口紅。

壁にもたれて泣く僕を じっと見つめるシャボテンが笑う


ゆっくりと流れた季節の中で 君との隙間を埋められないまま
時がカチカチと音を立て 二人の過去は刻まれてゆく


そんな僕の
強がりだけが泣き叫ぶ…‥
弱さだけが あざ笑う…‥


僕が君にしてあげた事は何


君が僕にしてくれた事は何



草原を駆け巡る秋風のように行き場所を見失った僕は
ただ壁にもたれて過去を悔やむだけ‥
愛につまづいた男だけれどあの日見た夢までも失いたくはない…


君への想いは 泣いて泣いて‥涙が枯れたら
そしたら
後は‥ 長い長い時間があわい思い出色に育ててくれるよね


もう泣くのはよそう‥



壁にもたれて泣く僕を
じっと見つめるシャボテンが笑うから…‥



2007/01/10 (Wed)
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