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[157477] 最初は多分、誰でもそうだった

詩人:紙一重

泣いた

わんわん泣いた

分厚い壁が崩れる音を聞いた

重たい装備がガシャガシャ落ちてった


最後に残ったのは
はだしで
膝を抱えてるこども
だった

色白で
ひどくちっぽけで
弱い生きものだと思った


「これ見せたら
ママにほめてもらえるかな」
一生懸命描いた絵をにぎりしめて
その子は言った


きっとほめてくれるよと
私はその子を抱きしめてまたわんわん泣いた


その子の目が
どうしようもなくキラキラしていたから

2010/06/25 (Fri)
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