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桃井 美結那の部屋  〜 「穴」への投 票 〜

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詩人:桃井 美結那


好きな人がわたしの隣から居なくなりました。

心に穴が空きました。

時がすぎてもその穴は小さくなりません。

痛い。

痛い。

痛い…。


わたしを好きだと言う人が居ました。

わたしは迷いました。


仲良くなり、一緒に居る時間が増えました。

心に空いた穴は変わりません。


そういえば、あなたはいつも何か持っている。

それは何…?

何?

……

…!!

気付きました。

あなたは心の穴にぴったりな形を持っている。

わたしはあなたに近付きました。

手を拡げていつもわたしを待っているあなたに。

やっぱりそれはわたしにぴったりです。

あれ?

でも色が違う…。

わたしは少し不満でした。


あなたに心を許すようになって心が柔らかくなりました。

いつの間にか心の色が変わりました。

元の色とあなたの色が混ざり合いました。

今ではわたしの大好きなマーブル模様になりました。

2005/10/25 (Tue)
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