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[22708] 帰らぬ器

詩人:高級スプーン

ふと我に返ると、

彼女が割れていた。

理解不能の展開に
俺の神経は
鈍い音を立てて切れた

誰がやったんだ?

俺がやったんだ!

バラバラになって
無残な姿を晒す
彼女を見て
俺の目は燃えた

拒んだ手を
放さないから言った

「俺は独りだ」

自己完結と自己満足が
溜まって積もって
その重みに
耐え切れず
粉々に割れた彼女

取り返しのつかない
不測の事態に
混乱する俺は
床に散らばった
彼女の破片を拾い集めた
握りしめたら
俺の手は燃えた

ふと我に返ると、

彼女は消えていた。

「俺は独りだ」

2004/12/09 (Thu)
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