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[25943] 部屋と雪

詩人:孤 花

さらさらと降りてゆく白雪を

ひかえめで優しい形をした粒を


それが寒々しい一本の樹を

緩やかに撫でるようにするのを


寂しそうな山はだを

そっと包んでゆくのを


 歪んだこころに映して


それでも美しいと思った時に

涙が落ちた


景色など

窓の外など

いつの間にか

 しばらく嫌っていたのだ


そんなことを考えていたら

白い小雪達は

心に染み込むくらいの大きさに

変わっていた

2005/01/23 (Sun)
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