ホーム > 詩人の部屋 > 丘 光平の部屋 > 流れる庭 > 投票

丘 光平の部屋  〜 「流れる庭」への投 票 〜

  • 丘 光平さんの「流れる庭」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[65227] 流れる庭

詩人:丘 光平


うなだれた手をのがれて
川にほどかれてゆく薔薇の花束
水面に散りしかれた一度きりの庭が
つめたく流れてゆく

 よろこび、純潔、そして愛の色づき
身体の熱が高鳴るほどに
すこしずつ、
すこしずつその美しい想いは夢と流れてゆく
行き先をしらない旅びとの夜にも似て

そして、降りはじめた
雨の光に灯る岸辺に
時と風に傷めたその羽ばたきを
うつろに束ねる一羽の鳥
その瞳の水面に
遠く流れてゆく薔薇は
薔薇はしずかに燃えている

2006/02/02 (Thu)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -