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高級スプーン似の部屋  〜 「厨」への投 票 〜

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詩人:高級スプーン似

君はウツだと言った
それを聞いて僕は
少しホッとした

こんな時代だから
こんな人間だから
おかしくならない
方が
オカシイ
なんてね
流行り病に浮かされて
死に体離脱

誰かを暗示るように
罵り続ける
自分自身にツバを吐く

灰色の世界
片仮名だけで構成された
君の抱える頭の中身
カチ÷って
飛び散る脳漿

そいつを啜れば
同種同食
僕の悪いアタマも
少しはマシになるかな

君の分まで幸せになるよ

あの曲ってさ
恋人(又は親友)が
死んだ時に
作ったらしいよ

それが迷信でも
おかげでヒットしても
唄には罪はないか
歌い手は
そんな噂すら知らない

やりたいことも
やらなきゃいけないことも
全部手つかず
ぬるい熱にヤられて
腐るあちこち
君の声が聴きたくて
耳だけを必死に守る

やがて朽ちていくのにさ
諦めながらも必死でさ
その姿は
自分じゃ見れなくて
見る気もしなくて
ただじっと
君の声に
耳を塞ぎ
じっと聴き入り浸る

これからの人生
死ぬまで
放心状態でもいいかい

人に訊くな
聴くな

2010/02/17 (Wed)
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