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[191722] えぬ

詩人:高級スプーン似

昇る朝陽 沈む夕陽
夜が来てまた朝が来る
一日が過ぎ
一週間一ヶ月と月日は流れ
春夏秋冬 変化する四季
一年は過ぎ十年数十年
一世紀も経てば
景色も景色を目にする生物も変化する
移ろう地球の上
「変われない」という嘆き溜め息は
どれほど無意味なのか
無為に過ごし無意識に
漠然とした不安を感じても仕様がない

ある日
ぴたりと時が停まった
地球は太陽の周りを回るのを止め
自ら回転することも止めた
太陽が消失したならば
足元からすべては凍りつく
四季のない北も南もない一個の巨大な氷塊に
万物は成長するのを止め
思考停止 心を閉ざした
時が停まり 変化のない
輝きもクソもない暗闇に包まれた世界
ただ
意識だけが
あったなら
「変わりたい」と思うだろうか

季節があれば夏らしい
吐く息があれば白いかもしれない
時のない場所
在りもしない妄想だ
足元を見るまでもなく
氷の女王は存在しない

震えても
震えても
熱は上がらない
冷えきった思考
動かない足
凍りついてもいないのに

昇る朝陽 沈む夕陽
漠然としていても進む日々
過ぎる時間
思いやりのない得体の知れた生物は嘆く
昨日も今日も恐らく明日も

「変われない」

業火を舐めるのは先の話だとしても
ここは地獄と相違ないな




2016/05/20 (Fri)
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