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涼暮の部屋  〜 「知らない」への投 票 〜

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[140224] 知らない

詩人:涼暮

君は知らない
きっと、これからも

こんな気持ちは


知らないだろう?
君に思いを伝えたとき

どんなに不安だったか
どんなに揺れていたか
手が震え、逃げ出したい衝動を何とか叱りつつけた
軽蔑を、何よりも恐れていた、あの気持ちを

知らないだろう?
君の思いが僕の気持ちを重なったとき
思わず抱きしめた僕が、どれだけ嬉しかったなんて
背中に回った手に、泣きそうになっただなんて

知らないだろう?
君の言葉が、どれほどの支えになっているか
その言葉がどれだけ僕を救ってくれたか
今その言葉が、僕を優しく包んでいてくれることも

知らないだろう?
初めて君を抱いたとき
わけもわからず泣いてしまったなんて事
言い表すことも難しい想いに、嬉しくて、切なくなって
それを愛しく感じたことなんて

知らないだろう?
君と歩くたび、優しくなるなんてこと
今まで他人に、触れることすら拒絶していたのに
こんな風に、誰かと歩くことを想像してさえいなかったのに

君は知らない
知るはずもない
僕の全てを
君を愛することができる日々の意味を…

2009/02/20 (Fri)
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