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[97027] 蒼いうた

詩人:

眠り落ちそうなからだの 端々に見る蒼い色

回転する小さな脳みそが もう疲れてしまったと 叫び 叫ぶ

吐けば吐く程 流されない汚物に塗れ 見えなくなっていくわたし

色を無くしたからだをうねうねと侵す蒼い闇
爪の間にまで染み込んで
瞬間、ゼリーに包まれたよな浮遊感
けれどもすぐに
灰色の地面を這う程の鉛がやってきて
それは乗っ取られてしまった思考のかまたり

重いので わたしはもがき平伏して
苦しみの唄を それをひとびとの足元に向かって唄い
どうしても聞かせる為に
足首を 靴さえも 掴むのですが
ひとびとはわたしの手を踏み付けて行き
というか
聞こえていない様子です

既に回らない頭と
出会いを求める指先の
バランスをもう保てない かもしれない

やすりですり潰しているよに
わたしは段々と
小さく 小さく
擦り減っていくのかもしれない
かもしれない

そうして繰り返し
唄っているわたしは何なのだよ
蒼く染まった唇は 苦い息を吐き続けて
空を仰いで わたしを甘やかす雨を焦がれて
一体 何なのだよ

だけども今は 地面を舐めて砂を飲み込んだ
束の間だけ声を休めてみたら
何だか酷く
眠たいのです

2007/03/05 (Mon)
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