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望月 ゆきの部屋  〜 「境界線」への投 票 〜

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[10916] 境界線

詩人:望月 ゆき

憧れていたスーパーカーに乗って
夜空を飛ばしていたら

きみが部屋の窓から
片足を出していた
靴下も 脱げる寸前

窓に横付けして 
手をひいてやったら
車にドスンと乗り込んだ

ああ 夜はメガネなんだ
なんて ちょっとドキリ

きみを乗せて飛ばしてあげる
星の映った海を横目に
どこまで 行こうか

いっそ 夜空のいちばん端っこまで
もう一歩で青空、ってとこまで

空の境界線を探しに出かけよう

スーパーカーで夜空を飛ばそう
ついでにさ
ぼくたちの境界線も探してみないか

ただし

見つけても
境界線は 越えてはだめ


境界線は 越えてはだめ


2004/04/19 (Mon)
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