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[146195] ある幸せ夏電車

詩人:満月


いつもよりずっと早起き


どんな服着ていくか迷っちゃった挙げ句ヘビーローテ

日帰りの電車で行く海なのに

水中メガネや浮き輪

ボールやビーニルのボート


晴れてくれればと雨男が散々願った日は見事に晴れ

準備に時間がかかっただろう君は少し遅れて駅へ到着


2時間電車に乗ってなきゃならないから

思う存分 ジュースやお菓子をかった





2人の荷物を黄色い大きなかばんにまとめた

長い電車の中での時間


かばんに落書きしようと君はいいだした

大切にしてたかばんだったけど
それもいいかと2人が手を繋いでいる絵を描いた


大胆に描かれた絵はやがてかばんを一周した

とても幸せだった


海にいった事がないという事も電車の中で始めてしった


いつも一緒にいるときは笑顔だった


一緒にいるのに寂しいとつぶやいた君を見て

涙がこぼれそうになったんだ


僕らは駅につくまでが幸せだったのかな


電車の長い時間はどんな夢にも負けない幸せの時間


今年の夏

ふと思う

2009/08/09 (Sun)
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