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悠月 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] 賽は投げられた
詩人:悠月  [投票][編集]


聞こえない
あの子の声が聞こえない

僕らこんなに近くにいるのに

間を隔てるものは何もないのに


聞こえない
世界の音が聞こえない

二人透明な膜に包まれて

ゆらり優しい夢の中


聞こえない
あの子の歌が聞こえない

泣いているあの子にさしのべた手は

何かに拒まれたかのようにとどかない



聞こえない

聞こえない

聞こえない


「さようなら」



その瞬間
透明な膜は弾けとび
世界は音を取り戻し
泣いてたあの子は遠い幻


聞こえない

聞こえない

聞きたくない

2010/09/27 (Mon)

[12] いっそ粉々にして
詩人:悠月  [投票][編集]

御守りみたいな君の名前
大事にしすぎて胸が痛い
この手を離したらきっと
くっきり跡がついてるんだろう

触れ合わない想いを
叫んでも虚しいだけ
心 どこに行った?

「さよなら」すらも
言えなくて
進みたいのに
甘い痛みが引き止める
独り善がりの感情が
向かう先を誰か教えて

2010/10/01 (Fri)

[13] 絵描きの嘆き
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欲張って
いろんな色混ぜてったら

一番大切な色
見えなくなった

2010/10/06 (Wed)

[14] 原点
詩人:悠月  [投票][編集]


この思いはきっと
この瞬間しかなくて

後にも先にも
これだけで

通り過ぎてしまうと
もうつかめないから

だから

あたしは思いを言葉にして

『永遠』に
とじこめてる

2010/10/10 (Sun)

[15] 無題
詩人:悠月  [投票][編集]


差し出されたその手を
もっとしっかり握れていたら

二人同じ景色の中に
ずっと一緒にいられたかもしれない

見失いそうになったとき
抱きしめることができたなら

赤い糸が巻き付いて
離れなかったかもしれない


(簡単なことほど
難しくて)


僕らにはもう
あの時の幻しか
見えなくなった

2010/10/16 (Sat)

[16] ひとりごと
詩人:悠月  [投票][編集]

君が隣にいるだけで
僕はいいのに

(いつだって僕らは)
(正しさを見つけようとして
迷子になるんだ)

でもね たぶんさ

(間違いも正解も
わかりゃしないんだから)

二人でいる風景が
こんなにもあったかいから
それでいいんだ
きっと、

2010/11/01 (Mon)

[17] お別れ会 ふぉー みー
詩人:悠月  [投票][編集]

三角帽子を脱ぎ捨てて
星は涙で消えていく
誰かのための笑顔貼り付け
道化師役に疲れてしまった

朝を見るのが怖くなった
でも
あたしをみるのは もう嫌だ
歌え 叫べ
さよならせかい
皮肉な笑顔と手を振るのさ


手にしたものはすり抜けて
掴んだものは棘だらけ
どうして そんなに、? 答えてよ
素顔のあたしに知らん振り

あの子に会うのが嫌になった
ほら
優しい偽善者 成り損ね
笑え 踊れ
さよならあたし
誰かが泣いてくれたなら

2010/12/04 (Sat)

[18] 瞬間、焼き付け
詩人:悠月  [投票][編集]

過去のあなたなんか
いらないわ
未来のあたしは
渡さない

過去や未来に浮気しないで
ここにいるあたしだけを見てよ

小さな小指の約束も
背伸びした誓いの指輪も
光らない

つないで抱き合ってふれあって
そのぬくもりだけ
信じさせてよ

2010/12/07 (Tue)

[19] 突き放した手は温かかった
詩人:悠月  [投票][編集]

さよなら

そう言ったくせに
君は泣くんだね

夢でも見れたら
良かったのに
覚めなければ
ここにいないで すんだのに

ぼんやりと考える僕を
いつもみたいに
笑えばいいのに


手を離したくせに
君は泣いたんだ


視界が曇ったのは
何でだろうね






※お題【突き放した手は温かかった】は
サイト『plotter』様よりお借りしました。

2011/01/06 (Thu)

[20] 無題
詩人:悠月  [投票][編集]

まっすぐにまっすぐに
あなただけを見つめていたら
いつか届くことが
あるのでしょうか


(まっすぐなまっすぐな
あなたの目の先

花咲くあの子はみないフリ)

2010/12/14 (Tue)
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