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望月敏彰の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] 
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

石につまずいた。
その石を拾ってどけた。
他の人が石につまずかなくて済んだ。

辛い思いをした。
その辛さを乗り越えることができた。
同じ辛い思いをしている人の、
支えになることできた。

2015/04/20 (Mon)

[12] どん底で最高の思い出たち
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

あのときと同じ場所 同じベンチに腰かけて

当時の自分に タイムスリップ

もし その頃の僕に出会えるなら

横に座って ただ ただ 話を聞くのだろう


大学通りの町並みは 

少し変わってしまったけれど

「ここはよく通ったな」と

過去あった店が脳裏に浮かび 懐かしくなる


数年間 通った道

大人になった僕

あのときのどん底の悲しみは

胸を張って誇れる

自分自身の履歴

よく頑張った

よく逃げなかった

よく乗り越えたって

今は胸張って誇れる

どん底で最高の思い出たち


多くの人がいる中で

たったひとりを見つける凄さ

そのひとりがいさえすれば

失敗の出会いも また財産


いつも自分を責めていた

だんだん 何も出来なくなっていった

やっとのことで見えた光は

そのひとりとの出会いだった


もう下を向かずに歩いていける

辛さを積み重ねた分だけ

幸せの時が待っているということを

どうやら僕は知ってしまったみたいだ


伝えたい 伝えたい

過去の自分から 今の自分へ

伝われ 伝われ

今の自分から

どこかの誰かへ


あのときのどん底の悲しみは

胸を張って誇れる

あなた自身の履歴

よく頑張った

よく逃げなかった

よく乗り越えたって

今は胸張って誇ろう

どん底で最高の思い出たち

2015/06/20 (Sat)

[13] この世界
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

ある暑い日の 昼下がり
曇っためがねで見ていた世界
やることなすことうまくいかないと
思いながらも うまくいったことだけに
目を向けて 帳尻合わせ


こんなにも世界が輝いていると思えたのは
そこに存在するものを数え始めたから
いろんなものがあるよ
外に一歩踏み出すだけで
こんなにもいろんなものがあるよ

何もなかった世界から
いろんなものがある世界に変化した
それに気づけたのは きっと
失った経験からだろうな


普通にしていれば
衝突なんてありえない
紛争なんてありえない
戦争なんてありえない

人間は争う本能をいちばん
持たない動物のはずだった
自分が欲しいものだとしても
人に譲れる心を持つのが人間だ

一体何がそうさせた
それは人間が作ったものが
そうさせたんだ
銃を作れば それで脅し
通信網を作れば
人との比較が始まり
移動手段を作れば
いかに速くを求め
美味しいものを安く食べるために
不・自然の食品を使うようになった


人間は 子どもを痛めつけないようにと
子どもは可愛いと認識するように本能に組み込まれた
人間は 言葉が発達するようにと
人間同士 心が読めないようにした
人間は みんなが同じじゃないようにと
みんなをバラバラの性格にした
人間は 楽しいことをが好きになるようにと
楽しいと笑顔になり 笑顔が好きだと組み込まれた
人間は すべての人と手をつないだら輪になれるようにと
手が2本になるように作られた


うまく利用すれば
とても良い世界に
これほどまでに
人間が間違って使ってしまっていて
昔にはなかった便利なもの
使い方を間違えちゃいけないよな
いつだって
いちばん大事なのは人間ひとりひとりで

どこでも食べ物が買えて
どこでも飲み物が買えるこの日本で
この世界を再認識した
ある暑い日の 昼下がり

2015/06/20 (Sat)

[14] あのときの大人へ
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

いつからかは わからないが
大人の誰も信じられないと
思った少年は ただひとり
誰にも頼ることなく 問題にぶつかっていた


もう限界だと思ったとき
本の中の人物に助けを求めた
本屋に行けば 本の中の多く大人が
肯定してくれた

自分と同じ名前の本
見つけた彼は その本を買った
いままで本なんて読まなかった彼が
本好きになったきっかけの本となった


はみだしたと思っていた
でも それでいいんだよと
それこそが素晴らしいんだよと
人生の先輩の言葉の数々に
その少年は希望を持った

「こんな大人になりたいな」
そういう目標ができた
あんな大人になりたくない から
こんな大人になりたい と

2015/06/20 (Sat)

[15] 逃げ道
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

逃げてはいけないという
勇気を出すための流行文句
ときとしてその言葉は
諸刃の剣となるもんだ

そうだな 後ろの一本道に
落とし穴があるのなら
逃げたらいけないのかもしれないな

人生という道は
そんなことはありえない
多岐に渡る道が
あらかじめ用意されているんだ
しかも どんどん
増えていって
視野が広がれば それらが
見えるようになってくるんだ

「こんな道もあるよ」「あんな道もあるよ」
そう言ってくれる誰かに
なりたいもんだよな

ひとつのことが不得意なら
どこかひとつの得意なこと
バランスは常に取れていて
環境ひとつで
自信をなくすことはない

人間が皆違うのは
それぞれが出会う確率を
高めるためで
自分にないものを求め
助け合うことができるようにと
組み込まれた本能

異なるものを排除して
しまいがちなのんは
危機回避ではなくて
その人にとってピッタリな
ものに出会うためにあるのかもしれない

それでも助け合えるようにと
いくつかの同じ本能が
組み込まれていて


逃げるのは本能であり
逃げずに我慢するのも本能
「逃げてはいけない」のは
逃げ道がないときで
実際 逃げ道は山ほどあって
その道が見えるかどうかは
誰かが照らす光が必要なのかもしれない

2015/06/20 (Sat)

[16] 知って、忘れる。
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

「自分の目の前にいる男に
八つ当たりをされました」と
話すある女性

何で彼女に当たるのか
わからずにいたけれど
「もしかしたら何かやな事が
あったんじゃないか」と考えられる
彼女はできた人

「もしからしたら自分が何か
原因を作ってしまったのではないか」と
考えてしまって
自分を責める彼女


その女性と男との関係は
一見何もないように見える
だってただの通りすがりの人だったんだ


でも 顔をお互い見ないで出会うこと
出会っても 顔を覚えていないこと
今じゃ当たり前にあるだろう




どこかの匿名の掲示板が
どこかの誰かを傷つけたなら
どこかの誰かがどこかの誰かに
八つ当たりすることも否めない




大切な人を大切にすること
道徳の教科書ならそう書いてあるだろう
それを反対解釈していくと
見ず知らずの人は
傷つけないということにならないか
だってどこかの誰かを傷つけることは
自分の大切な人にめぐってくるかもしれないんだぜ


「情けは人の為ならず」と昔の人は言った
許すこと 助けることは
めぐりめぐって自分のところへ
帰ってくるんだ


人間だけが
他人の過去を想像 推測 感情移入できる
それは
人間は 高度な能力があり
個性も様々なだからゆえ
過ちも多いことからなのかもしれない
過去を知れば許せるという余地を
本能に組み込まれているのかもしれない


「結局 何が原因なんてわからないものね」と
笑って彼女は言った
学校では覚えること中心だけど
社会は知ることと忘れることが
大事なのかなと
ふと思った 独り言

2015/06/20 (Sat)

[17] 何回でも
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

何回も言ったなら
ひとつひとつの厚みが
薄くなるからと
そこに感情を入れられない自分への
言い訳にしていた


何度言ってもいいんだって
気づくことができたのは
あなたの笑顔でした


何回も言ったなら
ひとつひとつの厚みが
薄くなるからと
そこに感情を入れられない自分への
言い訳にしていた


何度言ってもいいんだって
気づくことができたのは
何度言っても
心の込められた
あなたの言葉だったからでした

2015/06/20 (Sat)

[18] あの頃
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

諦めきれない夢への道のりは
挫折したあの瞬間から始まった

自分が好きだと思い込んでいた
それとは違っていて
高校時代の欠点から生まれた
人のためにできる
自分の得意なことだった

当時はなぜこんなに辛いのかと
やみくもに模索しながらも
かき集めた言葉のコレクションたち
自分の心の平穏のために
紙に投げつけた大人への反発文字たち

今の大人になった僕は
あの頃の理想とした大人になっているかな
当時の反発していた大人に
近づいてはいないかな


この人だって思える人には
遠回りした方がいいかもね
「やっと」という枕詞は
辛さを消してくれると同時に
喜びを2倍にしてくれるもの

あの頃の僕は
その「やっと」の言葉を信じて
進んできたのだ
数字では計れない
努力の足跡は
100歩が100歩になるとは
限らずに
それ以上になりうるんだ


夢を目指すからには
叶うことが前提で
旅行をすると決めたなら
目的地に着くことが前提で
少し雨が降ったからといって
引き返さないだろ
夢に向かう障壁は
すべては小雨
傘すらいらないかもしれないな



あの頃の自分との
自問自答

今の大人になった僕は
あの頃の理想とした大人になっているかな
当時の反発していた大人に
近づいてはいないかな

2015/06/20 (Sat)

[19] 今、ここにいる、私たち。
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

自分のためだけに
してくれるということが
幸せ感を持つことのひとつで

幸せはいつも相対的で
誰がたくさんとか
誰が大きいとか
それより目の前の人から
全力投球される喜びが
幸せなことだ


目の前の人が
もしも電話が鳴って
誰からかわかった瞬間
電話を戻したら
なんだかとても嬉しくなるね
ひとむかし前の家の
電話なら
それはできなかった なぜなら
誰からかわからなかったから


あなただけ
あなただけ
目の前の人に
全力投球

沈黙の間も
行列に並んでいるときも
真夏の暑い日も
眠くなったときも

あなただけ
あなただけ
目の前の人に
全力投球

2015/06/20 (Sat)

[20] 心の眼
詩人:望月敏彰 [投票][編集]

夢中になれるものがあったから
崩れかけていた土台が見えなかったんだ
それと離れる状況に
初めて見えてきた 危急存亡の秋

自分の好きなことをするのにも 罪悪感を持ち始め
自分の存在にも 罪責感を持ち始め
何とかしたい 何とかしたいと逃げ回り
やっと逃げ出せた 不羈の住処



そんなに簡単に うまくいかないよな
逃げたら 逃げたらそこでの艱難
離れたから 見えるもの
ほら よく見ると壁の横には
ハシゴがあって
悩んで頭を抱えている 君の傍には
手を刺し伸ばしてくれている 優しい人たち

心の辛さが多い人には
使命が与えられているのかな
僕はぶつかることが いやだから
いつだって 解決方法を考えるんだ
どちらも意見を曲げない場合
どうすればいいかなって
自分の心の辛さと 引き換えに
誰かの心を軽くできなら
自分と誰かの幸せを
生み出すものになるだろう



心が辛すぎたら 
何かのサインが表れるもので
早期発見で 早期回復に
心の辛さは見えないもので
その表れたサインも 見過ごしがちで
本当は気づいていた違和感も
元気で楽しい毎日と
余裕のない毎日が
小事として脳裏の隅に 追いやってしまう



1cm切った髪の毛に気づけたら
その人は 喜ぶだろう
袖に隠れた叫びに気づけたら
その人の心を軽くできるだろう
笑顔に隠れた 言葉の少なさに気づけたら
その人が抱えているものが見えてくるだろう
もし心の眼があったなら
衝突する理由もなくなるだろう






人の目が怖かったから
君は 心の眼を想像するしかなかったのでしょう・・・

思っていることが言えなかったから
君は 心の眼で見るしかなかったのでしょう・・・

2015/09/05 (Sat)
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