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黒い犬の部屋  〜 新着順表示 〜


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詩人:黒い犬 [投票][編集]

背広を着た豚が叫んだ
昼に何を食べたんだ?
家畜の如き振る舞い見るに堪えず
蠍の毒で可笑しくなってしまった
吐きたくなる笑顔を見せる下衆の群れ
隻眼の鴉は言う
阿呆共はなぜ鳴くんだ?

背広を着た豚が叫んだ
御飯はまだかな?
汚物まみれの姿形 
気付かず愛想を振りまく
隻眼の鴉は言う
全て燃え尽きてしまえ

遠方の国より来る
赤の炎 燃えたり 嵐の如く
燃えてしまえ全て

2007/12/18 (Tue)

[6] 灰色の町
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不安な風景
心を刻む
灰色の町並み
懐かしさを覚える
無くした写真に いなくなった飼い犬
わからない事は心の奥に隠した
そうやって ひねくれた少年は大人になった

いつか無くしてしまうだろう 壊れてしまうだろう
心を 心を
記憶の中の途切れた灰色の風景
もう何処にも無い

2007/12/14 (Fri)

[5] 深層
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深く睡眠をむさぼる僕は
言葉の海に溺れる魚
体中に書かれた言葉の傷
均衡を保てず溺れる魚

誰か気付いて下さい
存在に気付いて下さい
自己証明が下手な人に
心無い言葉で燃やされた心は
灰になり消えてゆきました
貴方は気付いている
見てみぬふりは・・・

深く潜る深く深く
どこまでも続く言葉の海
僕は魚
体に言葉の傷をつけながら
何処までも泳いでゆく

2008/07/08 (Tue)

[3] 反撃の烽火
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双頭の犬 視線は全てを焼き
吐く息は全てを腐敗させた
鋭い感覚 研ぎ澄まし 全て壊した
都渦巻く淀みを嫌い 
善悪問わず暴れ続けた

気づけば荒野に佇み 初めて孤独を覚える
わかっている
だが どうしようもない心の叫びを押さえられない
わかっている
わかっている
あぁ どうしようもない枯渇が生まれる

誰か彼に愛を教えてあげてくれ
揺るぎない 無くならない愛を
誰か彼に 優しさをあげてくれないか
つかれた心を癒す 本当の優しさを

荒れた荒野の双頭の犬
夜空を見上げる なんて孤独なんだ

どうしようもない心の虚しさが
どうしようもない焦りが生まれて

誰か彼に愛を教えてあげてくれ

孤独を忘れさせてくれ


2007/11/11 (Sun)

[1] 10月の雨
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暗雲立ち込める空に手を伸ばす
空を狭く感じる
ぽつり ぽつり
生ぬるい音が聞こえる
嫌な天気だ

全てを創造する心よ
私は誰に創られたのか?
この雨は誰に降らされているのか?
教えてくれ 答えてくれ

流れる雨はまた空に戻り
この10月の空を覆うのだろう
低く垂れ込める空よ
いっそ地上を覆い 全てを空へ返してくれ

ただ私はこの場所に留まり
降りしきる雨を感じている
それは無を感じる行為では無い
ただ暗雲を見つめ
今を生きる

2008/07/08 (Tue)
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