ガタンゴトン
ガタンゴトン
　
　
　
少し静かな帰り電車のなか
学生たちの笑い声だけが響き渡る
　
そんななか
僕たちのボックスだけは静かで
　
君が携帯に夢中なふりをしてるから
　
僕は外の景色を見るふりして
窓に反射した君を見つめることしかできないよ
　
　
　
でもま
そんな君を好きだったりするんだ
　
だから
いつか今日みたいな日に
笑って過ごせるときがくればいいな
　
　
　
ガタンゴトン
ガタンゴトン

僕の隣で
猫を可愛がっている君
　
なんか少し猫が羨ましくて
ちょっと嫉妬してる僕
　
そんな僕の頭を撫でてる君
　
やれやれ
僕も猫も同じなのかな
　
それでも僕は
君が好きなんだ
　
この気持ち
少しだけ期待していいかな

忘れたい過去を
消そうと思って
　
消ゴムで
ゴシゴシ
　
ああ
やっぱりだめか
　
いくら消しても
消えないカスが
残るんだ

出会った頃は
　
僕＜君
　
であって
　
僕はいつも君より小さくて
　
ただ君に追い付きたくて
　
ひたすら頑張ったら
　
僕＝君
　
になれたよ
　
もっとも今は
　
僕//君
　
なんだけどね

いつもの仲間と
コタツを囲み
なんでもない話で盛り上がる
　
　
　
ポカポカ
ポカポカ
　
　
　
暖かいのは
コタツの温もりかな
　
暖かいのは
お前らがいるからかな
　
　
　
まぁ
どっちでもいっか

見慣れた自分の部屋
　
君からもらったもの
全部捨てたら
　
色褪せて見えたよ

強いから
笑うんじゃないんです
　
　
　
弱いから
笑うんです
　
　
　
弱いから
笑いたいんです

君がいれば幸せ
　
　
　
ううん
　
　
　
君といれば幸せなんだ

君が一番好きなんじゃない
　
君だけが好きなんだ

コポコポ
コポコポ
　
コーヒーの香りが
部屋の中に漂う…
　
来る日も来る日も
ペンを持ち続けている日々
　
投げ出したい気持ちは
幾度となく訪れた
　
辛くないと言えば
うそになるだろう
　
何のために僕は頑張るのだろう
　
僕はまたペンを持ち
コーヒーを一口飲んだ
　
コーヒーの味は
少し苦かった…