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波瑠樹の部屋  〜 新着順表示 〜


[31] 君の心の処方箋
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風邪を引いた君の額に手をあて、
君の寝顔を傍で見ながら思う…


君の悲しみを和らげる薬があればいい…

君の涙を笑顔に変える薬があればいい…と


君の心の処方箋
それが僕であればいいのに…と
心からそう願うんだ…


僅かに目を覚ました君は
額にあてた僕の手にそっと触れて
小さく微笑んだ…


君の全てを代わってあげたくて、
僕は君にキスをした…


何もかも僕に移していいんだよ…
こんなにも君を、愛しているんだ…。



2012/02/06 (Mon)

[30] 黒いスーツと黒い傘
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薄暗い雨の日の公園
男が一人立っている

黒いスーツに黒い傘を手にしたその男は、
じっと前を見つめて何かを待っているようだ。

しばらくして娘が一人やってきて、男に何かを手渡し去って行った

娘もまた、黒いワンピースに黒い傘をさしていた。

娘が去った後、男は渡された何かを握り締めて泣いているようだった

雨足は次第に強まり、
やがて男の姿は夜の闇に見えなくなっていった。


2011/11/12 (Sat)

[29] 君の光が僕は好きだった
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交差点で
立ち止まる癖は

見上げた空が
高く広く
感じるから…




君がいつも
見ていたものは

他の誰かの
希望じゃなく

君だけが知ってる
君だけの光




僕の心じゃ
見えないけど

僕はそれが
好きだったよ…。


2011/09/22 (Thu)

[28] 僕の声、風の唄。
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次、逢えたなら
聴いておくれよ

君に笑顔を
吹かせたいのさ

風に立つ
迷いなき、僕の声で…


2011/09/13 (Tue)

[27] 陽炎
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夏の終わりに
聴く歌がある

波の音で始まり
波の音で終わっていく…

焼き付いた匂い残る
そんな歌。


2011/09/08 (Thu)

[26] 夏の果てに吹いた風
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ただ 風のように
あなたに 恋をした


その笑顔を
微かに かすめて

留まれず
吹き抜けては

包み込むように


ただ あなたに
恋をしていたんだ…


2011/08/24 (Wed)

[25] ありふれたオンリーワン
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平日の深夜だというのに
酷く寝付けない夜だ


考えてみたら
感情や言葉なんてものは
もはや溢れ返っていて

僕なりの、僕だけの
オンリーワンなど
最初から存在しないのかも
しれない‥




僕が人を愛する時
僕が傷みを背負う時
僕が喜びに震える時
僕が何かを伝えたい時‥

それはすでに
誰かが知っているもので、
僕はその誰かと同じ色の
鼓動を感じているだけ
なのかもしれない‥




それでも僕は
掲げてしまうのだ

誰かと同じ
誰とも違う
その両方の想いを混ぜ合わせて

これでもか、という程に
愛しい自分の存在を‥


自分の中の揺るぎない
オンリーワンの魂を

遥か高く、遥か遠く
この世界中に響かせたいと
願うんだ。


2011/08/24 (Wed)

[24] 風車
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しがみ付いていた
使い古しの願い事を
修正ペンで白くする

その上に凸凹な字を
上乗せしてみた




真新しい願い事は
使い古しのそれとは
まるで違っていて

僕は少し
強くなれたみたいだ、と

僅かに微笑んだ


2011/08/23 (Tue)

[23] モノクローム
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始まりは
終わりのよう

終わりは
始まりのよう‥








1日の始まりはいつも
あなたの夢から目覚める事で
始まる


あなたがいなくなってから
随分と月日は流れ、
僕はコーヒーにミルクを入れるようになったし、
トーストも焦がさなくなった


ベッドや本棚の配置を
少し変えたんだ‥

今はもうすっかり
一人分の安らぎと自由を
手にしてる


スカイブルーのカーテンが風になびく度
遠く青い空に目を細めていた
あなたの横顔が浮かんで消える‥


あなたは僕を
思い出すだろうか

あなたは僕を
忘れてしまうだろうか‥






始まりはどこか
終わりの色彩に似て

終わりもまた
始まりの薫りを纏う‥


僕はあなたを

忘れずに
忘れていくのだろう‥


2011/08/15 (Mon)

[22] 真面目に不真面目な僕の純情
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真面目に真面目を頑張ってみたら
眉間にしわが増えてさ、

笑顔がまた少し
遠退いた気がするから


たまにはね、
キミが真面目に辛い時はね、
僕は、真面目に不真面目を
頑張ってみたくなったんだ‥


キミが呆れるくらいに
笑ってくれるなら

こんな僕もいいだろう?




風が踊る
僕の髪に肩に指先に‥

キミにあげる
僕のありったけの
真面目に不真面目な純情を‥


2011/08/14 (Sun)
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