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とーれぱすての部屋  〜 新着順表示 〜


[38] 真夏の今日は。
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エアコンで冷えた身体が
あつさで
ゆっくり とけていく

空の狭さとたくさんの光の反射が
「都会さ」を物語るこの街に

いったい
どれくらいの優しさがあるだろう


どれくらいの悲しさがあるだろう



気だるい暑さを振り切って。



優しさを求めて

今日も ただ歩く




2018/07/03 (Tue)

[37] わな
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年に一度 きみと会う日
きみはまた あかいふく

まじめなことは 一つも言わない
それがきみの強さ
それがきみの弱さ

年に一度 きみと会う日
きみはまた 何度もめぐすり

あのときと かわらない
きみの 優しい目
きみの 悲しい よこがお

年に一度 きみと会う日
きみをまだ おもう

まいかいおなじ わたしの願い
きみが 知りたい

まいかいおなじ わたしの願い
きみが 知りたい

2018/05/07 (Mon)

[34] 時間
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約束の時間まであと少し
電車を乗り過ごしたら もう二度と
君に会えない そんな気がするよ

電車に飛び乗って
君の待つ駅へ いく
伝えたいことがあるんだ

君はそこにいるのかな
最後の可能性に かけてみるよ

君はそこにいるのかな
でも どうしても 行ってみたいんだ

君と過ごした時間が
答えをくれる気がして


2017/12/05 (Tue)

[33] ねえねえかぜさん
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雲や落ち葉と一緒に 私も
びゅーんと 押して欲しいな
遠い遠い 彼のところへ

私が空を見上げるのは 好きだから
それぐらいだけれど

きっと君は
いくつもの理由を つべこべ言うだろう

自分をうまく操って 君はぴえろ
一言 簡潔に 君が 欲しいよ

私 ヨーグルト好きなの
栄養ない おいしくない
ほら また君は つべこべ言う

だから
つべこべを 飛ばして
風さんにお願いするよ

でも不安もあるよ
つべこべ 飛ばされた君は
きっと ほろほろのクッキー

泣かないで ヨーグルトあげるから
風に乗って ヨーグルト届けるよ


2017/12/05 (Tue)

[30] そらのいろ
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雲ひとつない青空にジェット機が射した白色は
すぐに溶けてしまった。

目の前に残った屈託の無い青空は
なんだか私を虚しくした




2017/05/19 (Fri)

[29] ふらすとれーしょん
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このきもちは
どこからつづいているんだろう
どこまでつづいていくんだろう

2017/05/06 (Sat)

[27] 意思の主語
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何かが壊れ始め
止まっていた歯車が動き出した


止まっていた歯車が動き出し
何かが壊れ始めた


大切にしていたはずのものは
いとも簡単になくなってしまう


大切にしていたはずのものは
いとも簡単に失ってしまう




2017/01/25 (Wed)

[26] えご
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追い求めた夢は誰かの苦しみの上に
成り立っているかもしれない


2016/01/25 (Mon)

[23] もとのかたち
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大事に描こうとしていた絵が
途中で描けなくなってしまった。

消しゴムで消してはみたものの
うっすら線がのこってる。

いつの日か見えなくなるまで
全て覆う絵が描けるかな。

どんな絵を描いても
初めの絵がちらついて
比べて、また線をなぞって。

新しいものだけが勇気じゃないけど
新しいものを、と
また、ただただ描き重ねた絵は

2015/11/23 (Mon)

[20] 良い香り
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ふとした瞬間に
そう、例えば金木犀の香りなんかで
思いだすことがある。

同じ場所で待っていたら君は来るのかな。

そんなことを思いながら、
冷たい風に吹かれる落ち葉のように
淡々と前へ。

風に逆らって、
また夏に戻せませんか?
なんて言ってみたら季節は変わるのかな。



芯から凍るようなあの寒い日に
戻ってしまいそうで言えないんだけれど

金木犀は良い香り、
君にとってはそれだけなんだろうな

2015/10/14 (Wed)
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