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reiの部屋  〜 新着順表示 〜


[23] 座って、座って。
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変わってゆく街の色に
取り込まれた二人の恋
移ろう心そのままに

心の奥が呼応して
結ばれたのはすぐだった
きっとどこにでも
転がっているような
ありふれた恋だった

悲しみや淋しさも
あなたが癒してくれて
心強くなれたこと
たくさんあったな

座って、座って
この公園のベンチ
あの時よりも
ペンキが落ちたけど
ここにある位置は
前と同じ

ずっとここに座って
何するでもなく
飽きずにいたよね
これが恋だと
想いは深まり
絶えず確かめ合った
これからの歩み

座って、座って
ほら青い風が
過ぎ去った時を
包み込んでくれる

ああ良かった
あなたと出会えて

この風に吹かれて
閉じた瞼の裏に
睦まじく寄り添う二人

座って、座って



2006/02/01 (Wed)

[22] 不法投棄。
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えいやと投げた

私の想い

倍になって

返ってくる

もういいのに

こんな邪魔なもの

『好きです

 一日中

 頭の中から

 離れないくらい』



どこに捨てても

不法投棄扱い



2006/01/18 (Wed)

[21] 貴方の海。
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美しいもの

一つだけ

滲んで

霞む

その笑顔

私の心に

波打って

溢れる

溢れるの


ああ

貴方の海は

とても広いわ

ええ とっても

迷うくらいに




2006/01/18 (Wed)

[17] 笑顔になりたい。
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手を繋げば
小さき事と知る
昨日までの涙

それでも
新しい涙は
また生まれてきます

幸せな筈なのに
何故でしょうか
泣けてくるのです

馬鹿
貴方の所為よ

其の涙
胸に押し込めて

もっと強く
私の手を握り締めて下さいと
貴方に嘆願する私は
上手に笑えていますか?

貴方の涙を
拭えていますか?

貴方の笑顔に
私はなりたい


2005/12/23 (Fri)

[16] 童話作家。
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今日も世界の片隅で
ひらひらと踊る手が
子供達に読んで聞かせるお話を
生み出しているのでしょうか

イソップ グリム アンデルセン…
読み継がれる物語に
明日を担う子供達は
一体何を感じるのでしょうか

作者の寓意に満ちたメッセージ
未来に込められた希望
美しさの裏に
残酷さを忍ばせ
心を育む種として
今日も童話作家は
果てしないファンタジーの世界を
まるで魔法のように
紡ぐのでしょう

2005/12/18 (Sun)

[15] アイアムチャップリン。
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悲しみのカラーに
世界が濡れないように
あなたが笑ってくれるなら
私何にだってなるわ

アイアムチャップリン
どうか一人で泣かないで
そんな時は私は
滑稽にコメディを演じるから
ぎこちなくても
あんまり意味がなくても
沈んだ心の助け船として
あなたの元へ向かうから

アイアムチャップリン
私だって泣きたいわ
でも私まで泣いたら
二人して泣いたら
救いようもない悲劇に
陥るような気がして

用意したのタンバリン
軽快に底抜けに
孤独も憂欝も忘れて
愉快な時を過ごしましょ

アイアムチャップリン
涙するチャップリンなんて
聞いたことないわ
私の涙腺頑張って
あなたが元気になれるなら
私何だってするわ

元気なったら
他の人の所に行く癖に
淋しい時だけ
私の所に来るのね

それでもいいわ
必要とされてるなら
アイアムチャップリン
まるで私が
喜劇じゃないのよ

2006/02/14 (Tue)

[14] 誓い。
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あなたの笑顔

あなたの希望

あなたの荷物

無情にも過ぎる時間の中で

私にも背負える分を

出来るだけ

少しだけでも

背負って生きます






あなたはずっと生きている

私の心の中でずっと



2005/12/14 (Wed)

[13] なんで?
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あの子は消えたのに
私は残った

同じ道を歩いていて
別れた道を歩んだ後に

さっきまで
あんなに楽しそうに
話していたあの子は
足を怪我した仔猫を
抱いてやろうとした時
トラックが通って
あの子も仔猫も
下敷きにしたんだ


始めは「嘘」だと思って
信じられなかった

だっていつものように「バイバイ」って
手を振って別れたんだよ
それがなんで?

私よりも優しくて
私よりも頭が良くて
私よりも強くて
私よりも前向きで
私よりも快活な
あの子は消えて
私は残ったの?
神様にも間違いはあるの?

始めは泣けなった
でもお通夜であの子の
青白い顔を見た時に
初めて泣けてきた

もうあの子はいないんだって
初めて実感した


生きる願いを持ったあの子は消えて
死にたい思いを持った私は残った


いつもあの道通る度に
あの日の事を思い出すんだ

2006/02/14 (Tue)

[12] 成長。
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初めて笑った日のこと
憶えてる?
初めて歌った日のこと
憶えてる?
初めて歩いた日のこと
憶えてる?

まっすぐな視線で見た世界は
少しも歪んではいなかった

両親の優しい眼差しからは
温かな愛を感じて

他愛ないことに
屈託もなく笑って
言葉にならない発音で
リズムに乗せて
精一杯の力で
自分で立とうとしていた


人は変わってくんだ


初めて人を愛した日のこと
憶えてる?


涙が流れて
悲しい歌を憶えた
何でもできる体で
幼いながらに愛した人
まだ憶えてる


別々の道を歩む中で
誰が隣にいてくれる?

忘れながら
記憶しながら


ただ人だけが変わってく


2005/12/14 (Wed)

[11] ビーマイライフ。
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泣いてもいいよって
天使は言うんだ

強く生きろって
悪魔は言うんだ

どっちの心にも
「うん」って頷いて
私は素直に生きていきたい


2005/12/12 (Mon)
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