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#聖の部屋  〜 投稿順表示 〜


[103] 011
詩人:#聖 [投票][編集]

立ち尽くしている間に
落ちていく

名誉だとか金だとかみてくれだとか常識だとか

涙ひとつ落とさずに
君は見てる

醜くなった僕を
映してるその眼が
おいていこうとしたその刹那

捨てないで

すがりつく

その眼に映る僕が
腐っていくのを知りながら

捨てないで

行かないで

2012/01/01 (Sun)

[104] 遠い、あるいは近い、先の、
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もはや
僕は僕を失ってしまった

けれど

未だ
君は君を保っているのさ

荒れ果てた
何もないこの世界の真ん中の真ん中で
声高らかに純粋を叫ぶ君

この涙が
乾いたこの地を
癒すくらい
流れればいいのに

この世界の馴れ果てで

2012/01/20 (Fri)

[105] 人と成る
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失っていた言葉は
意味を取り戻して

胸や頭に
溺れるような
感覚を思い出して

その癖
何故か興奮する

止められない

生きる意味を
また探しに行こう

不安も
孤独も
思い出したから

きっと今度こそは

人と成る

2012/03/14 (Wed)

[106] 走る華
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刃物はもってる
だけどなにもしない
ただ会いたいの
大丈夫
刺すなら
このあたしの胸のほう

風は暖かいのに
あなただって暖かいのに
不安で
あたし
おかしくなったの

多分
流し目すらあたしにくれないでしょう
生憎
そういうところを愛してる

どちらかといえば重い方
それくらいじゃないと
どうせまたとぼけるでしょう?

胸を抉るような華
一輪だけとは言わず
全て受け止めて

2012/05/09 (Wed)

[107] 密室の謡
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空が
手の届かない色へ変わる事を知り
縋る
手は居場所を無くし弧を描く

ならば
せめて閉じ込めて

私は私だけのものだと
途切れ行く意識を辿り
紡ぐのは一人の希望だけ
それすらも
静かに散り黒に飲み込まれる

空に
手を伸ばし届かない事を見た
巡る
声は木霊できずに現を映す

独つ
知らず彷徨いゆくだけ

私は私だけのものだと
消え行く葛藤に染まり
守るのは一人の色だけ
それだけも
聞こえずに黒に壊されていく

私は名をつけて閉じ込める
私だけが知っている鍵を

2012/05/16 (Wed)

[108] 三線
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君が弾く
幼い音が大好きだった

ごまかす笑顔が
たまらなく愛しくて

僕の得意気と君の照れ隠し
そんな未来になると思ってた

僕には
まだ聞こえる

告げた想いと涙
それすらも愛しくて

君の強さと僕の幼さ
そんな未来だと信じてた

その瞳が その声が
その仕草が その接吻けが

僕が愛したあなたが
まだ聞こえる

2012/05/16 (Wed)

[109] いけないこと
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いつまでも据え膳 あたしとあなたの距離 ここまでね
灰色に染まったし もういいでしょう?

言われなくたってわかってるさ

果てを目指したって 行けないことくらい
そんなことすら いけないことくらい

言われなくたって

もうその手が爪痕残すことない この背中はまた疼いて

鳴いた

2012/05/21 (Mon)

[110] 僕と君との気まずい空気の理由 その八
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守りたいがために嘘をつき
それだけなのに嫌いあう

2012/06/08 (Fri)

[111] 僕は笑う
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高鳴りを全て無視して
僕は笑う

世界の全てを無視して
僕は笑う

他者を全て無視して
僕は笑う


この僕だけの世界で

来ないはずの誰かに怯えながら
来てしまう明日に怯えながら

2012/06/08 (Fri)

[112] 愛憎の花
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泣くことも
笑うことも許さない

幸せの花を一輪
素敵な人から貰って

全て忘れて
お幸せに

2012/07/05 (Thu)
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