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里雨夜の部屋  〜 投稿順表示 〜


[101] 遠景
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蒼き曖昧な山陰


くるくる回る大きな羽の影


潮風にさらされた木の形


澄み渡る青き空














強く惹かれた
淋しさも心地よく思えた

2007/10/02 (Tue)

[102] aging of a teenager
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ぽろぽろと堕ちていく

カサカサと消えていく




まだ花も盛りの年頃なのに

得るよりも
失う方が断然多い



潤い

活気

美しさ





あぁ蝶よ

そんな褐色の花びらに
滑りゆく空の屑を








2007/10/05 (Fri)

[103] キンモクセイ―記憶のカギ
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甘い香りが包む道


その香りの正体に気付いた時
記憶のカゴを開け
想い出が解き放たれる












―君がいたあの頃










きっと
来年も再来年も
新しい想い出ができるまでこの香りとともに思い出すのだろう





―君の笑顔を

2007/10/17 (Wed)

[104] 地面のはな
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キレイな

大輪が咲いたハナも

蕾が咲かなかったハナも

後悔も

羨望も

散って始めて想い出になる

儚い恋



人々は

地面のハナに

興味なんて持たないけど

散ってこそ美しい

儚い恋



















だって
想い出は
淋しさによって
美化されるのだもの

2007/10/27 (Sat)

[105] イタイこと
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今でも

君を思い出すと幸せで

そんな自分が

嫌いではないけど



そんな自分は

淋しい人間だと思う

2007/10/28 (Sun)

[106] 風船
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強い風に吹かれていると

なんだか

どこへでも行けそうで





それが

淋しくも

心地よくも

あるんだ

2007/10/29 (Mon)

[107] 目にはさやかに見えねども
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教室を駆けていく風

冷たく湿っていて

少し雨のにおいがした




窓から見える空

白の多い灰色で

重たそうな雲が過ぎていく



寒くなっていく空気

紅葉はもう少し先だけど

冬はすぐそこまで来ている

2007/11/01 (Thu)

[108] 遠空をみつめて
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恋がしたい






そう思う晩秋の今日この頃

2007/11/07 (Wed)

[109] 地上の君へ
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僕は小さな六等星


君は
僕の光よりも
お月様の光よりも
強い光に囲まれているね

君が
生きている世界は
いつも明るくて
夜になることはないよね




ねぇ

そんな君を


僕は



見てるけど





そんな君に


僕は



見えていますか

2007/11/10 (Sat)

[110] 紙一重
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強さと弱さは紙一重だから

わからないんだ

痛みにたえることが
どちらにあたるのか


本当のこと隠して
゛自分゛を創っているのは
弱いから?

痛くても
動き続けるのは
弱さ故?

辛くても
泣けないのは
本当に強さなのでしょうか

2007/11/11 (Sun)
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