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咲麻の部屋  〜 投稿順表示 〜


[106] 最果ての君
詩人:咲麻 [投票][編集]

電車に揺られ数十分

あの人に会いに行くのは
酷く簡単だ



でも、遠い



一生懸命になる自分
どうしようもなくなってしまう自分
酷く滑稽に感じる



地球の裏側
太陽と月の距離

果てなく遠い



少しだけ
君を嫌いになりたい

会いに行って
会わなければ良かったと
思わなくてもいい様に



何光年、先に進んだら
同じになれる?



どのくらいの速度で歩いたら
並んであるけるのだろう



君は、近い
でも、遠い

2009/05/31 (Sun)

[107] きもち迷子
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どうしたの?
と、聞かれ

上手い言葉が
見つからない

どうしてしまったのか
自分でもわからない

あるいは
どうもしないのか



思う事は
溢れてくるのに

伝える術を
見つけられずにいるんだ



伝えるべき言葉が
口に出せないんだ

2009/06/01 (Mon)

[108] 沁呼吸
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ほんの少し肌寒いのに
静かに吹いた風は生温い

吐き出した息は
もう白くはない

肺に迷い込んだ風は
ぐるりと舞い

姿を換えて
さようなら

繰り返す毎日に
繰り返す

ままならない事に
不器用な対応

出会ってしまったから
初めまして

終わってしまったから
手を振った

2009/06/03 (Wed)

[109] 限りなく一歩
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味気のない
色味のない
そんな毎日に射し込む
一筋の光なんてないけれど
打破する方法も
知り得ないけれど

ただゆっくりと
ほんの僅かでも
一歩前に足を踏み出しているという事実に

これでいいんだ。と
そう思った

2009/06/12 (Fri)

[110] 繋ぐ、解ける、その日
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ごちゃごちゃに絡まり合って
知恵の輪よりも硬く
複雑なフォルム

一度切り落としてしまおう?

近付いて
蝶々結び

自然な流れ
緩やかなスピードで

解け落ちるその時まで
一緒に行こう

2009/09/04 (Fri)

[111] 虚無
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もっと。
もっと。

何かを求めては失った
どんなに求めても
何を手にしても
満たされない事なんて

始めから知っていた

2009/09/14 (Mon)

[112] 真昼の月
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朝が来て
夜が来て

繰り返し
繰り返す

叶えたい夢も
大切なモノも

手に入らないなら
捨ててしまいたいと願う

本当に大切なモノなら
また巡り会うと言って

もしも、

そんな甲斐性のない幻想に
縋り泣きたい気分なんだ



どうか照らして



朝が来て
夜が来て

繰り返し
繰り返す

眩し過ぎて暗い
バランスを崩した

その足元に
柔らかな優しい光を



どうか照らして下さい

2009/12/07 (Mon)

[113] 泣き模様
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とめどなく溢れる涙の
止める術を見失った

何が悲しくて泣いているのかなんて
わからないからきっと泣いてる

1人にはなりたいけど
独りにはなりたくないんなんて

そう嘆いていたあの頃
きっと些細な不安さえ宝物だった

2010/03/05 (Fri)

[114] ふいうち
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ばいばい。が
寂しくて

そっと周りを見渡し
不意打ち



精一杯の勇気は
少し外れてしまったけれど

恥ずかしさと空しさで一杯の私は
よろけて躓いてしまったけれど



差し出された君の手は
温かくて優しくて

お返しの不意打ちに
唇も感情も
全て奪われてしまいそうで

ただただ俯いて
泣きそうになりながら笑っていたんだ

2010/03/06 (Sat)

[115] かくれんぼ
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優しさを探し出す
そんなかくれんぼをしよう

悩み泣いている君を
そっと見つけ出して掴まえる

君の悲しみに触れて
でも一緒に悲しんだりはしない

ただ傍に居て
私は笑っていよう

君が悲しみ嘆くなら
話を聴くよ

君が寂しいというのなら
いつでも会いに行くよ

手を繋ごう
さぁ、何処までも行こう

2010/03/08 (Mon)
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