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凜一の部屋  〜 新着順表示 〜


[134] やっと
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たくさん回り道をしたね

たくさんの声に惑わされた

たくさんのあやまちを犯し

たくさんの涙をこえた


もう犬でもいい

鎖に繋がれて

たまに名前を呼んでくれるだけでもいい


いくつもの静寂を破って

やっと君に出会えた悦びを

僕はどう叫んだらいい

2004/10/21 (Thu)

[133] ほうき星
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いちばん近くにいる君が

あたしには何億光年も先にいるように見えて

いっぱい手を伸ばすけど

届かなくて

ただ好きでいるだけで満たされるほど

あたしは大きい人間じゃなくて

それでも好きで

大好きで

手が届きそうなほど
明るく光るのに

やっぱり捕まえられなくて


君はあたしのほうき星

探して

追いかけて

ただひたすらに願うよ

あたしのところに
墜ちておいで

2004/10/21 (Thu)

[131] つぐない
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例えば僕が君の頬を叩く
叩いた手のひらは
じりじりと痛むけれど
叩かれた君の頬は
もっとヒドク痛むだろう


なんでいつも傷つけてしまうんだろう
傷をつけてから後悔したって
僕の痛みが伝わるわけでも
君の痛みが消えるわけでも
ないのにね


たくさん後悔した
たくさん傷ついた

でもきっと君は
それ以上に傷ついていた


ごめんね
僕には収まりきれなかった
君の大きさ
君の温かさを
確かに感じていたのに

君はもういない

泣かせたくなんてなかった
できれば笑っていてほしかった

そんな願いさえ
もう届かない


君を傷つけた代償を
抱えきれない愛しさを
すべて胸に突き刺して

生きていく

それだけが
今の僕には全てで

2004/10/20 (Wed)

[130] ありがとう
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やがてまっ白に包まれる街の中で
見つかりっこない
君の姿を探していた

「愛してる」も
「サヨナラ」も
この街のどこかに残っているのかな
例えば僕の心とか
僕の涙とか


君がいなくなって
君以外の誰かに笑うことを躊躇う日々が続いた

それでもようやく
想いが薄れ
少しずつ笑顔の感覚を取り戻してきたけど

独りの冬が訪れる
たぶん君だけを思い出す


君と過ごした幸せな日々は
この淡い雪のように消えていったけれど

君が教えてくれた
「ありがとう」だけは
失くさないように
色褪せないように
しっかり抱きしめて

これからも歩いていけるよ
「ありがとう」

君が最後にくれた
「サヨナラ」に
あの時
僕は何も言えずにいたけど

いまなら笑って伝えられるだろう

幸せな日々を
大切な季節を
共に生きた喜びを

忘れたりしない思い出を

「ありがとう」

「ありがとう」


空を見上げれば初雪
君のいない季節

そっと伝う涙に
「まだ愛しい」なんて
届かない叫びが響かないように

僕はそっと歩きだす

確かに愛しあった
愛してた

「ありがとう」と笑う
君のすべてを

2004/10/18 (Mon)

[129] 箱恋
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あなたを想うのが怖い

私の中で
私を忘れてしまいそう


見返りはいらない
ただ愛することが全て

一見
まっすぐな愛し方だけど
本音は
サヨナラが怖いだけ


こんな小さな
こんな弱々しい
愛の叫びに
そっと鍵を掛けて

箱の中だけで
恋をしている


本当に小さな箱だから
収まりきれない声に狂いそうだけど
それでも
内に秘めていなければ
私は恋をすることさえ
許されないのだから


本当はね
叫びたい

誰よりも好きです
誰よりも大切です

あなたしかいないの
想いが消えてくれないの


もう
叫んでしまおうか

サヨナラは
来ても来なくても

私の心は
変わらないのだから

2004/10/16 (Sat)

[128] まっ白
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まるで唄うようなサヨナラを響かせて

絶望に閉じた心の片隅で


何を叫べばいい

何に狂えばいい


君の棲まない僕の心は
ただ空虚でまっ白で

空になった
イマサラの愛の叫びなど
君に届きはしないだろう

2004/10/14 (Thu)

[127] ヘタレ戦争。
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どう考えても無理

いや、いけるかもしれない


どうせダメだろ
ダメ人間だし

最初から諦めてどうすんの
そこら辺がダメ人間だよ


あーチューしたい

まだ言えてもいないくせに不純なこと考えんなよ


サヨナラは厳しいな

厳しくても戦えよ
ガツンといけよ


いけるもんなら
もういってるし

…それもそうだな




缶ビールも2本空いた

空っぽな部屋に
空っぽな缶を捨て

3本目のプルタブに
指をひっかけながら

僕は僕と戦争してる

2004/10/14 (Thu)

[125] なにもいらない
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なにもいらない

なにもかもなくなればいい


みんなゴミになって

焼かれて消えて

あたしの「今まで」も
あたしの「これから」も

あなたの「今まで」も
あなたの「これから」も

すべて灰になったなら


ただまっすぐに

あなたを愛せるのに

2004/10/14 (Thu)

[124] 哀しい唄
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哀しい唄は
もういいよ

あたしのことを
愛せなかったあなたが
まだ愛しくて仕方ないよ


そばにいられるなら
それだけでいいと
「愛してる」も
「サヨナラ」も
なかったことにしようと


あたしは毎日
あなたの肩に触れる

「すき」を伝える前のように
そっと肩に触れる


でもね
振り向くあなたの笑顔が
「ゴメンね」に見えてしまって
なんだか哀しくなるよ


「ゴメンね」するのは
あたしの方

あたしを愛しなさいと
重い荷物を背負わせて
自分の
一瞬の
しあわせのために
あなたを傷つけた


それに気付いて
荷物をおろした頃には
もう遅くて

それからあなたは毎日
傷だらけの笑顔で
「ゴメンね」という


もうなにもないから
何も背負わなくていいから

愛してくれなんて
もういわないから



哀しい唄は
もういいよ

あたしのことを
愛せなかったあなたが
まだ愛しくて仕方ないよ

2004/10/13 (Wed)

[118] 眠る前に
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眠るのが怖い

きっと
君に抱かれる夢を見る


もう忘れてしまったよ
もう大丈夫だから

そう言ってバカみたいに笑う私は
たぶん宇宙一の嘘つきだね


君とつないだ手の温もり
君の少しかすれた優しい声
君が笑う瞬間
悲しそうにほっぺたを擦る
落ち込んだ時の君の癖


忘れない
忘れられないよ

だって
私の中にこんなに残ってる

こんなに深く
息づいている


空っぽになった部屋の隅に座り込んで
全部吐き出して
静かに泣いた


一緒にいたかった
ずっと一緒に
いられると信じてた

この広すぎる部屋だって
君がいたから暖かくて

一人きりだと
凍えてしまいそう

淋しさに
溺れてしまいそう


もういないのに
二度と触れられないのに

私の体に
ちっぽけなココロに
君が、深く深く
刻まれて
消えない

こんなに、こんなに

憶えているよ


もしも
願いがひとつ叶うのなら

君を願うでしょう

愛された日々を
消えない思い出を
もう一度くださいと
ひたすらに願うでしょう


抱きしめたい

強く、強く
離さないことが
今ならためらいもなく出来るのに

君はもうどこにもいなくて
淋しいと
痛いと
叫んでも

君の暖かな笑顔は
戻らない


眠るのが怖い

きっと
君に抱かれる夢を見る

2004/10/07 (Thu)
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