時々

貴方が吸ってる

煙草を

買ってみる

ひと息吸うと

貴方の匂いが

広がった―

時折

思い出す

うんと子供だった

恋のこと

それでも精一杯

背伸びをして

好かれようと

していた頃


今だって

そうだけどね

ただ違うのは

恋じゃなくて

愛だってこと―

昨夜から続く

木枯らしの音

余計に寒く

感じるのは

メールが

来ないからかな…

『大人はズルい!!
大人は嘘つき!!

だから
大人になんて
ならない

私は20歳で
死ぬんだ!!』


子供の頃
ずっと
そう思っていた

あの頃の私に
出逢ったら
嫌われるな

今の私――

見ているだけ

それで

いいと思っていた

なのに

名前を呼ばれて

触れたく

なった――

ドキッとした？

私を

知りたく

なったでしょう

もっと

奥までおいで―

舐めてみて

私の味が

するでしょう？

午前４時過ぎ―

「今晩は。」と
貴方からの電話

夜勤で
疲れてるのに
いつも優しいね

お互いに
欠伸をしながら
笑い話


空が
白くなったら
「また明日。」

『天は
二物を与えない』

だけど私には

一物すら無い

そう思ってた


有ったよ

貴方を

愛する強い心が―

私の好きなモノ
貴方が好きとは
限らない

貴方の好きなモノ
私が好きとは
限らない

だけど
知りたいの
もっと


もっと――


そうして
お互いが
近付いていけると
いいな


教えて
貴方の好きなモノ