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なっこの部屋  〜 投稿順表示 〜


[121] 還らない日
詩人:なっこ [投票][編集]

彼女は戻らない

もう手が届かない

ありがとうと伝えたかった

他愛もない会話をしたかった

ただそれだけも叶わない

彼女は帰らない


還らない日があることを

今ここに在る、それしかないことを知った

2010/04/13 (Tue)

[122] あの日
詩人:なっこ [投票][編集]

つないだ君の手の震えを

ふと思い出した

力強く握られた手を

思い出した


不確かな感情の中にいて

スイセンだけが鮮やかに咲いていた


きっと本当もあったのだろう

2010/05/02 (Sun)

[123] 望むものは
詩人:なっこ [投票][編集]

望むものは何もなくて

でも、ただ会いたい


いつか私の背中に叫んだ

あなたの言葉が忘れられない


もうずっと遠くまで来たけれど

ただ、あなたに会いたい

2010/05/07 (Fri)

[124] 変わらないこと
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私はいつになったら許されるのだろう

好きだということができるのだろう


言ってしまえればラクなのに

それで終わってしまうとも思う


もう修復できないところまできたのに

まだ戻れるかもと期待して待っている



開けられないドアの前で立ちすくむように

ずっとノブを握りながら回すことが出来ずにいた



世界は変わるのに

時は流れるのに



2010/06/06 (Sun)

[125] 終わりと始まり
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いつか見た、終わりの夢

それは静かに、何となく、気配を漂わせた

悲しいけれど、待ち望んでた

寂しいけれど、安堵した


固執して捕らわれた心は

やっと開放された


私にとって、終わりは始まりだった








2010/08/20 (Fri)

[126] 写真
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微笑むあなたは

まるで別人だった


はっきりと分かった

もういないって事


共に過ごしたあなたは、もういない

隣で微笑む彼女がうらやましかった


けれど、今ある結果は彼女の成果で

私にはできなかった事


そのことは単純で自然なことだと分かった

2010/10/25 (Mon)

[127] 刹那な存在
詩人:なっこ [投票][編集]

中学生だったころ、祖母が死んだ

繰り返される読経の中で、もう祖母はもう還らないと知った

祖母と色んな話を沢山したかった


大学生だったころ、甥っ子が生まれた

繰り返される産声の中で、人は人から生まれるという当たり前を知った

みずみずしい生命はとても純粋でとても綺麗だ


人は死に、そして生まれる

どちらが後でも、どちらが前でもなく

繰り返される時の流れ、自然の流れ

その流れの中に私たちは存在している


私もいつか必ず死ぬ


そんなことを甥っ子の成長と共に思い知らされた

だから、人として今に存在すること、思考することは

奇跡なんだと思う


望んで存在していなくても、不幸だと感じていても

ちっぽけに思うことを真剣に悩んだりしても

奇跡なんだと思う

どんなふうに生きようと

私たちは刹那に生まれた存在に変わりない



2011/02/13 (Sun)

[128] 内在
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時間を共有して
孤独を分かち合う

そんな気がする

誰もが、この世に生まれた
孤独と恐怖を
その内に秘めている

2011/03/31 (Thu)

[129] 祈り
詩人:なっこ [投票][編集]

あなたを受け入れた
私の優しさなんかじゃない
ただの甘えだった

あの時から、罪悪につつまれた

愛されることの辛さを知った
愛する辛さは知っていたけれど

矛盾した私の存在が許せなかったのです

今でも愛してる
けれど、離れることを許してください


どうかあなたが幸せであることを
いつでも祈っています

2011/05/29 (Sun)

[130] 必死
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予定を消化する毎日は
生きてるような気がするけど

何だか虚しくて

生まれた意味は未だ見つからず
生きてる意味も未だ定まらず

何が幸せで、何が不幸なのか
よく分からない

けれど、必ず死ぬって事だけは
明確でちょっと安心した

すべて、いつか終わる

最期は笑って卒業したいな

















2011/07/24 (Sun)
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