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雨蛙の部屋  〜 投稿順表示 〜


[142] 仮初めに滲む碧
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暖かな
仮初めの微笑みの裏に
そっと
悲しみの碧が滲んだ

気付かない振りしか
出来なかった
あの日の僕が泣いていた

2007/06/25 (Mon)

[143] 喪失感と勇気の狭間
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人を想える喜びを思い出すたび

人を失う悲しみが僕の歩みを鈍くする

人を想える嬉しさが込み上げるたび

人を失う苦しみが最後の一歩を踏み止めてしまう

どうか僕の内の一枚の勇気よ
恐れを堪え懍と咲き起きてください

2007/07/01 (Sun)

[144] 闇夜の雨に
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闇夜に降り続く
冷たく肌に触れる
一粒一粒の雨に
私は溶けてゆく
雨粒に溶けた深紅は
引力にひかれ
大地に沈む
やがて紅く色付く大地を
高い空から見下ろして
私と言う存在は
星へと還ってゆく

2007/07/03 (Tue)

[145] 月明かりに散る羽
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月明かりが薄く
窓越しに射し込み
君の背に
透けるように光る
翼が咲いく
僕と言う足枷を
愛おしいと抱き締める君
羽は傷付き紅く染まって
抜け落ちていく
そんな君を見る
僕の胸も苦しくて
暖かなその腕を
振りほどき深遠の海へと
落ちてしまおう
救いを求めず
絡む絆を断ち切って
光り射さぬ水底の足枷
揺れ軋み横たわる
ただ君の翼が美しく
咲きはばたく夢を見ながら

2007/07/05 (Thu)

[146] 花火
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遠くの空に
見え隠れ
夜に走る光の華の音に
また夏の訪れを想う

2007/07/16 (Mon)

[147] 夏色
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波音 蝉の音
祭囃子に花火の光音
夏の響きが
僕の胸を焦がしてく

ハイビスカスの赤
海原の青
灯台の白に草木の緑
原色の夏が
僕の心を急き立てる

梅雨が明け
また暑い熱い夏が
僕だけを残して
街を包んで行く

2007/07/24 (Tue)

[148] 向日葵
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真っ青な空
空を漂う真っ白な綿雲
眩い太陽を見上げてた
アナタの様に成りたくて
アナタに似せて
体の緑を力イッパイ
突き上げ
大きく咲いて
顔も鮮やかな
黄色に染め上げた

僕は向日葵
アナタに成りたくて
何時もアナタを
見上げているよ

2007/07/24 (Tue)

[149] 言葉の渦
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乱雑に散らばる文字の中
浅い眠りに堕ちていく
意識が残る闇の淵
散らばったままの言葉を
一つ
また一つ
繋ぎ合わせて
依り合わせ
闇に輝く想いの
彩り添えて
小さな詩を紡ぎ描く

2007/08/15 (Wed)

[150] 言葉の奔流
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言葉の奔流に流されて
迷い戸惑い溺れ行く
ただ心綴る事のみを
願い求め沈み行く
天も地も解らぬ奔流の
渦の中にて言の葉の
欠片集めて想いを込める
今はまだ満たない想いを
今はまだ拙い言葉で

2007/08/15 (Wed)

[151] 
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黒衣を纏い群れをなし
空を駆りて
命の終演を見つめし者
高き空を黒に染め
地を這う者の行く末に
何を想う

2007/08/15 (Wed)
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