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そほとの部屋  〜 投稿順表示 〜


[142] 歩いてきた
詩人:そほと [投票][編集]

人相学では
頭と言うものが
その人の雛型であるとするならば
極めて歪なる三次元レーダーチャートを
肩の上に乗っけていることに
私は納得するだけの時間を歩いてきた
歩いてきた



2009/02/01 (Sun)

[143] まごころ
詩人:そほと [投票][編集]

たとえば まごころを教えることは・・・
たとえば まごころを伝えることは・・・

まごころは 進化しない
まごころは 成長しない
昔も今も
まごころは そのままの姿で
まごころは そのままの重さで
一人一人の中に眠っている

それを
伝えることも叶わず
教えることも叶わず

それを
自分の中に探せば
さらに見えなくなり
人の中に探せば
さらに見えなくなり

かつて
まごころを生きた人が居た
その人は
まごころが何か知らなかった
その人は
何かが欠けていた
人々は口をそろえて言う
あの人は損な一生だったと

しかし
しかしだ
人々は口をそろえて言う
あの人からまごころを手渡されたと



2009/02/01 (Sun)

[144] 三日月
詩人:そほと [投票][編集]

坊があそぶから
あの月を揺らしてやるんだと
うちの人はお酒をのみます
ブランコが好きでしたものねぇ
あの子



2009/02/02 (Mon)

[145] 押し花
詩人:そほと [投票][編集]

心に重石の人生
ひょっこり と現れた
昔の恋が押し花
その色鮮やかさに
ハッとする



2009/02/02 (Mon)

[146] 月が傘をかぶると雨が降る
詩人:そほと [投票][編集]

生温かい秋の夜空に
ふやけた月
蒼い顔をしている

まつげを伏せた瓦屋根の下で
てるてる坊主
重すぎる祈りに
首を吊っている

電話の声に問いただせば
第一子を流産したとか

月が傘をかぶると雨が降る

何もしてやれない
何もしてやれないのだから
せめて泣き止むまで
この膝小僧を
抱きしめてやらねば
なるまい



2009/02/02 (Mon)

[147] 心のゴミ
詩人:そほと [投票][編集]

                 詩・曲 そほと

あふれ出そうな心のゴミは
遠くへ捨てよう
じぶんの手の届く所へ捨てると
マイナス思考という手が
また勝手に拾ってしまう
大声で宇宙の彼方に捨てるも良し
誰かの心のゴミ箱に捨てさせてもらうも良し

家族の心のゴミ箱でも良いのですよ
だって今の貴方では
家族の心も手が届かない遠くでしょ



2009/02/24 (Tue)

[148] 「 ハイ 」
詩人:そほと [投票][編集]

セーターの
若草色がまぶしいです
心が
濁っているからでしょうか
タバコの吸い過ぎですね
・・ ・ ・・それは肺
・・ ・ ・・心じゃないって
いいえ
「ハイ」は心です
結婚して下さいますね
セーターのあなた



2009/02/02 (Mon)

[149] スキトオル
詩人:そほと [投票][編集]

陽の気が多過ぎてもいけない
陰の気が少な過ぎてもいけない
月と私の間に両手をかざす
手の平を顔に向け
その甲から流れ込む気を感じる
腹を立てていた己が
スキトオル



2009/02/02 (Mon)

[150] 枯れたまえ
詩人:そほと [投票][編集]

色あせ
彼岸花
雨に濡れ
泣けてくる
時の流れの縦糸に
伝わって
昇れず
伝わって
降下する
雲ばかりの空



2009/02/02 (Mon)

[151] 命の絆
詩人:そほと [投票][編集]

車を走らせながら
コンビニのたまごサンドを食べている
こんな物でも
かろうじて人の形は保っていける

心粗鬆症
それでも
かろうじて人の形は保っていける

スカスカの心の隙間をすり抜けて行くのは
汚染された大気だ

こんな世の中で汚れないのは
命の絆だけしか無いのですよ
それしかないのですよ
それしか



2009/02/02 (Mon)
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